MinopuによるWharton MBA留学記

総合商社にてトレジャリーに配属され為替・デリバティブのトレーダーを経験後、不動産事業投資へ。国内のみならず、海外のJV・アセマネ会社の投資先管理、事業撤退、訴訟を経験したのち、Wharton MBAへ。

1st Semester終了~Academic編とちょっとRecruiting編~

1st Semesterが12月頭から12月中旬まで続いた期末試験の終わりと共に終了しました。気づいたらあっという間に2Quaterが終了し、4分の1がすでに終わってしまったことを意味しており、時間の早さに驚いているところです。

今期、勝手にWrap up。なお、Recruiting編は、来年が本格始動なので、今回は割愛することとします。

Academic

総論:(当然だが)学生とはいえ、Academicに対するPriorityは人それぞれ。

  • Q1については、Social、Recruitingもそこまで本格的に開始していないため、Academicに全力を注ぎ、平均点も90%台が頻発する。しかしながら、Q2が始まり、Whartonとして正式にRecruitingが認められると、人によって優先順位が明白に別れ、Recruiting, Social, or other>Academic の構図となる。
  • 残念なことではあるが、現実としては全く授業で見ないクラスメートがちらほら見られるようになり、久しぶりの再会が試験という結果になってしまうこともある。
  • 具体的には、Investment Bankingを志望する学生は、ほぼ週3日程度の頻度でニューヨークに通い、Coffee Chatを繰り返し、志望するBankingの人といかに深いネットワークを構築し、Invite onlyのイベントや、Interviewに呼んでもらえるかが鍵となり、キャンパスから姿を消していた。
  • また、コンサル志望の学生についても、Caseと呼ばれる仮想会社の課題に対し、どのような課題があり、どの時間軸で、どのように課題を解決するか。というケース面接に向け、Mock Interviewを重ねることに時間をおいている。毎日のように、”ケース何個やった?””誰とケースした?”という会話が繰り広げられ、コンサル業界を志望しない学生に対するPeer Pressureとなっており、全体的にキャンパス全体の雰囲気が落ち込む。
  • WhartonはLBS等と同じく成績についてはNon Disclosure Policyを採用しており、会社から学校側に求められたとしても成績を開示する義務はなく、学生が自主的に開示しない限りにおいては成績が外部に漏れることはない。このPolicyがMBA生をAcademicにMotivateしないのでは。という議論も毎年起きているが、27-30歳代の社会人経験を経た成人が200kドル以上の学費、そして機会費用(弁護士となると1milドルを超えるようだが)を払ってきているので学生の自主性に任せるという点では、個人的には良いと思っている。なお、私の成績は平均付近を科目によるが、ウロチョロしている程度であり、Academicには重きを置いていなかった分、相応であったと思う。

授業に関する結論:授業内容も大切だが、Deliveryはより重要(教授次第..?)

  • Core Course/Elective Courseを修得。Coreとしては、MGMT610(Leadership)から始まり、Marketing、Statsitics、Micro Economics、Accelerated Accountingが終了。各授業の簡単な印象を述べると、、
  • MarketingはCaseを活用した授業構成であったが、定性的な側面からのアプローチが多く、”結局リーダーになった際にどのような意思決定がベストなのか?”、”意思決定の判断軸は?”という点が明らかにならないまま終わってしまい、個人的には不完全燃焼。来期、Elective CoreとしてMarketing Simulationという授業を通じて、Marketingの施策を仮想会社上のシミュレーションゲームを通じて判断力を高めることを目標としたい。
  • Statsticsについては、Associationから始まり、最後はMulti Regression Analysisまでを習得。教授も最初の方はMoney Ball(映画)のネタを用いながら授業を進め、面白かったのだが途中から理論とネタとの乖離が始まってしまい、こちらも理論と実社会での繋がりを見出せず悶々としていた。ただし、この授業に関しては不満を持つ複数の学生が、途中から”この教授の教え方については抗議する”ということで、露骨に低いValuationを付けたりする運動もあり、学生と教授との関係が日本のそれとは違うことが垣間見えた。一方、授業の構成、進め方については学期中にフィードバックがなければ改善が間に合わないこと、来年度以降履修する学生が基本的にはいない(留年しない限り)、ことから果たしてどの程度効果があるのかは疑問。
  • Micro Economics,Accelerated Accountingについては極めて授業の出席率も皆高く、学びが多かった授業の一つだった。Microについては、需要供給曲線の説明から始まり、最後は独占・寡占市場における最適選択、ゲーム理論を学んだが、①実例を用いながら、CEOの経営判断を理論に落とし込むこと、②教授がAssistant Profだったこともあり、年齢も若く学生の目線に立ち、フランクな雰囲気で授業を進めていたことが高い参加率、学生の学習意欲を掻き立てていた。
  • 来期以降は、ほぼ自分の好きな科目(Real Estate investment, Analysis of Financial Statementなど)を履修予定なので、Academic面に少しリソースを割くことを意識したい。