MinopuによるWharton MBA留学記

総合商社にてトレジャリーに配属され為替・デリバティブのトレーダーを経験後、不動産事業投資へ。国内のみならず、海外のJV・アセマネ会社の投資先管理、事業撤退、訴訟を経験したのち、Wharton MBAへ。

Family/OKRとは?

趣向の変わった投稿にはなるが、気づくところと思うところがあったので残しておくことにしたい。

MBA、というよりかは米国での生活を通じて意識させられたこととしては、”家族の在り方”である。(ここに記載するのは、あくまで私の家族との比較であるし、こちらの現地学生の数例を基に記載するものであるのですべての人に適用されるものではないと思う。)

 

コミュニケーションの頻度

  • こちらの学生の家族とのコミュニケーションの頻度の高さに驚かされる。毎朝、そして夕方の通学タイムは必ず家族との会話に充てるという人もいれば、Atlantaにいる両親のもとに3連休があれば必ず帰る人もいたり、家族という存在が友達というレベルとは完全に切り離され、むしろ上位概念として存在していることが興味深かった。私の場合は、”常に会話せずともわかるでしょう”という存在が家族ととらえていたが、むしろあえて頻繁にコミュニケーションをとり、親密度を高めていることは驚いた。
  • 家族ぐるみのディナーやランチがフィラデルフィアでなされることもあり、友人を呼ぶことも珍しくないものの、たまに呼んでくれる機会があった際は、素直に嬉しいと感じるものでした。

常に存在に感謝する

  • Thanksgivingはコロンビアの旅行明けで、少しリラックスしたいこともあったことからPhiladelphiaに残り、まったりと過ごしていたところ、友人からThanksgiivingのディナーに呼んでもらいました。Internatinal Studentを除くほぼすべての学生が帰省している事実も衝撃だが、残っていた学生で集まった際にも家族に感謝をするというコメントをしている人も少なからず見られました。

 

ある友人の話

そんな中、米国にいる数少ない旧友の一人の家族の容体が思わしくないということから、LAに急遽会いに行くことにしたのが今週。

彼は家族に最高の治療を受けさせるために、米国に家族を呼び、交代交代で病院に寝泊まり、そして自分自身は仕事を辞めコンサル・アドバイザー業務に半年間集中する生活を送っていることを知り、家族の存在の位置づけについて今一度考えさせる瞬間でもありました。自分も、祖父が入院した際には、仕事はやめていないものの、病院に寝泊まりする生活を送っていたことを思い出し、自分は何かを家族に還元できているか、還元できるだけの余裕があるか。と考えていました。

 

OKR…?

そんなさなか、友人から”お前はOKRを作っているのか?”と言われ、何もわからずとまっていた私に対して”MBAは本当に生活に必要なことは何も教えないのだな”と皮肉交じりに教わったのがObjective Key Result(略してOKR)でした。通常は、FacebookやgoogleがProduct Managementの一環で設定するもので、Objective(例えば、Grow yoruself)を設定し、そのObjectiveを達成するための、Key Result(例えば見識を広めるために5か国旅行する、毎日ブログを書くetc)を書き出す作業のことのようです。業務上KPIを設定し、評価されることはあっても、自分のプライベート面で設定したことはなかったため、目から鱗が落ちたような経験でした。

彼は、隔週で自分のOKRに対して5点満点で自分に評点を下し、常にパフォーマンスや成長についてモニタリングしているようで、どんなことがあっても一年間は目標は変えないため20-30時間かけてこのOKRを設定するようでした。

私も、初の体験でしたが、自分のOKRを設定するなかで、”Healhty Family"をObjectiveに掲げることに決め、現在Key Resultについて考えている次第です。

 

 以下は大谷翔平のOKRシートが見つかりましたので、参考までに。

  

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大谷翔平の目標管理シート