New Yorkでのインターン生活~奇妙な3人共同生活~
気づけば6月に入り、あっという間にMBA1年目が終了してしまったことをしみじみと思うと同時に、「この1年で何か変わったのか」、「何か学んだのか」と振り返る必要があるなと思い、この記事を書いています。
ただ、その振り返りの前に、この話をさせてください。
~5月のとある日編~
New YorkでのHedge Fundのインターン先と会話をするなかで、
「Minopuさん、New YorkはEssential Businessで働いている人は通勤できます。私たちはEssential Businessに含まれており、オフィスで働いているので、よかったら通勤してください」とのこと。
COVIDど真ん中だよね。行くかなぁ。とお布団タイム(私が大好きな、布団にくるまってゴロゴロすること)を数回したのですが、
「新しいこと学ぶのであれば、人に直接会ってやったほうがいいよね」と心を決め、すぐに家探しに。
しかし、このコロナ環境下、家が全然見つからない。
不動産Agentに電話をしても、内覧ができない、空いてない、と何かしら理由をつけては断られたので、やむなくAirbnbにすることに。(後に気づいたのですが、コロナの影響で、一旦住んでしまうと立ち退きを断ることができる、という借主優位な条例を州がだしていたので、オーナーが嫌がったようです)
Airbnbを予約したことがある人は知っているかもしれませんが、宿泊する環境を予約時に設定できます。例えば、「炊飯器が欲しい」とか、「風呂は共同はいやだ」とか。
今回はインターンシップだし、遊びに行くわけではない。働くのだ。ましてや、31歳にもなった立派な成人なのだ。黙って一人部屋だ!と「Whole Apt」にチェックをつけ、予約。一安心し、数日間は引っ越しの準備やらまったりしていました。
いよいよ、念願のNew Yorkか…俺もいよいよ夢をかなえるときが来たか。と感慨にふけりながら、お布団タイムしていた私の元にAirbnbのオーナーからメールが。
Room mateがWelcome Partyをしたいって言ってるんだけど、いつがあいてる?
(いよいよ私も外国かぶれてきましたYo!)
部屋の写真も入念にチェックし、お風呂もトイレもあるし、炊飯器の有無まで確認し、何よりもWhole Aptにチェック入れたのに。Ownerと会話をすると、どうも「生活部屋として完結はする。ただし、キッチンはシェア」ということでWhole Aptだったとの認識らしく、確かに細かく読むと「Room mateいるよ」と但し書きがある。
しまった。
既に移動2日前。
とても新しい先を見つける時間はなく、Airbnbと交渉する時間もない。
まぁ、何とかなるか。話し相手くらいにはなるだろう。と、Whartonで培ったポジティブマインドを武器に、気持ち新たにNew Yorkに乗り込んできました。
~Room mateとの対面編~
出迎えてくれたのは、
30歳前後のフランス人で、投資銀行でコンプラ担当のAude(女性)。そして、もう一人は年齢不詳(おそらく50歳代?)の香港系アメリカ人のSteven(男性)の二人。
(この二人の組み合わせ、すごく強烈だけど、見た目はいい人そう)と心の中で唱え、初日は引っ越しの疲れもあり、即就寝しました。
~翌朝の会話編~
翌朝、キッチンで朝飯を作りながら、Stevenと会話。
Steven「なにしにNew Yorkきたの」
Minopu「Hedge Fundでインターンなのよね」
Steven 「お、本当。俺も昔香港でFundやってたんだよね」
Minopu「まじか。今New York ではなにやってるの?」
Steven「Project Managementの能力を買われて、工事現場の責任者だぜ」
NAZEDAI。
(そういえば、昔タクシーの運転手さんと「俺、昔貿易会社の社長だったんだぜ。今はタクシー運転手やってるんだ」という話をしたけど、なんとなくデジャブ感あるな)
(というか、昨日気づかなかったけど、丸首Tシャツの袖と、なぜか襟元から、Tatooではなく、日本風な入れ墨見えるわ~。)
と、色々な思いが駆け抜けていきました。
しかし、人は見た目では判断してはいけないのです。たまにカレーを夜ごはんにつくってくれるナイスガイです。
先週は、Welcomeしてくれたお礼に、唐揚げ定食を二人に作ったところ、喜んでくれてこの殺伐としたNew Yorkで平和な日々を送っております。
31歳にもなって、まさかこんな共同生活をするとは思わなかったのですが、MBAならでは。でいいのではないでしょうか。
想像以上に話が広がってしまったので、振り返りは別の機会にします。