MinopuによるWharton MBA留学記

総合商社にてトレジャリーに配属され為替・デリバティブのトレーダーを経験後、不動産事業投資へ。国内のみならず、海外のJV・アセマネ会社の投資先管理、事業撤退、訴訟を経験したのち、Wharton MBAへ。

就職活動@米国

Q1が先週終了し、Q2が今秋からスタート。Q2からは、Marketingが終了したため、追加でOperation、Presentationの授業が加わり、以下のような時間割となった。

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Q1に比べると、Marketingが減った分余裕が出ている、かつ午前中に集中しているため午後は自由時間に使えるような時間割。しかしながら、以下のように予定はすさまじい勢いで詰まっている。自らのタイムマネジメントに磨きをかけなければならないQ2となる。

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米国での就職活動事情

10月21日をもって、Whartonもrecuruitingシーズンが解禁となった。米国のRecuruitingには2種類あり、Mature RecruitingEnterprise Recuruitingが存在する。Mature Recruitingとは、コンサルティング、IBD、General Management(製造業)、IM(Investment Management)に代表される、大企業やある程度プログラムがモジュール化されている業界が行うリクルーティングのことを指すようで、本邦企業と同じく、数回の面接を経て、サマーインターンシップ内定という流れになっている。また、Whartonまで来訪して面接やEIS(Employee Information Session)がなされることも特徴。

一方、Enterprise Recruitingについては、PE/VC、Tech、StartupといったWhartonには来ない企業に対して、学生の方から一方的にLove Callをし続けるタイプの就職活動のことを指す模様。こちらについては、各就職活動系クラブ(Professional Club)のメーリングリスト、学校から提供される求人募集、人づて、Linkedinなど様々な手段を通じてCVを大量に送り付けるという必要がある。また、内定が決まるのも夏休みの手前ギリギリまで出ないところが多いため、なかなかにストレスフルな模様。

クラブ活動 

転職活動の観点から、クラブ活動のLeadership positionをとること、pitchコンテストに出場することをWhartonの学生は重視している(正直、そこまでみるのかと思うが)。多分に漏れず、とりあえず物は試しということで、応募したところJapan Club、Asia Club、Real Estate ClubのVPポジションをそれぞれ獲得。また、IM(Investment Management)クラブが主催するStock Pitch コンテストに参加し、友人の手助けもあり何とか4位にてフィニッシュし、次回はU of Virginiaへの遠征が決まった。

 

自分のインターン活動

私については、過去のバックグラウンドを照らし合わせ、Real Estate、PE、GM、IM(IMはストレッチエリア)を見ているが、そろそろ業界も絞らなければ体一つでは足りない状況。この状況に鑑み、かつて所属していた会社とのパートナー関係にあった会社でCFOを長らく務めていたProf Nakaharaと個人的に面談。30分のところ、1時間も時間を割いてくれ、いろいろと話をしてみた。

 

彼とは、正直Real Estateが好きかどうかわからないので、どの業界に絞っていいかもわからない。というかなりハイレベルの質問を投げかけたところ、以下のような質問のやり取りがあった。

"What kind of classmate do you think you like to talk to?"
"What was the point you liked with your past job and company?"
"Who would you like to work with?"
なかなかに興味深かったのが、「どのような人と話しているときに、あなたは心地よいのか」という質問であった。
今まで、そこまで意識はしてこなかったのだが、ある程度仲のいい友人たちの共通点を見出すことで、自らの仕事の軸である「仕事内容」「誰と働くか」という軸の2つ目の軸とマッチする人が多い業界を選べる。との示唆であった。
 
商社に就職して3年目の際に、転職活動として外資系投資銀行、日系PEを受けたことをふと思い出した。その際、ありのままの状況を当時の上司(外資系投資銀行出身)に相談したところ、「うちの会社は上がりの会社、辞めるのもいいかもしれない。ただ、あと1年いたら、お前の市場価値を上げる」と言われ、そのまま会社に残ることにした。(その後、その上司は退職し、再度外資系AM会社に転職することになったのだが)
 
今でも、あのようなプロ意識の高い上司には出会えず、そのまま来てしまったがアウトプットに対する意識(Time is moneyの精神)、クライアントに対するコミット(絶対に裏切らない)、そして業界ネットワーク(最後会社の人は守ってくれない)という社会人としての基礎を教えてくれた人物の下に短い間でもいられたことは幸せに感じ、今でも自分の仕事選びの軸となっている。
 
話は逸れたが、今週は自分の過去を振り返り、今後のMBA後の人生についてしっかりと見詰めなおす1週間としたい。