MinopuによるWharton MBA留学記

総合商社にてトレジャリーに配属され為替・デリバティブのトレーダーを経験後、不動産事業投資へ。国内のみならず、海外のJV・アセマネ会社の投資先管理、事業撤退、訴訟を経験したのち、Wharton MBAへ。

相互モニタリング

先々週、先週はNew York、Los Angels, San Franciscoへ友人に会いに旅行をしていました。その際、ヨーロッパでも見かけたが、電動エコバイクを使用している人の多さに気づかされた。

 

Lime(日本上陸予定)、Bird、Scootなど大量に会社も乱立しており、それぞれLyftやUberに買収されてもいる。速度も以外に速く10マイル後半がでるほか、マイル毎or時間毎の課金なので意外とリーズナブルに乗れること、交通機関がパンクチュアルではないことから多くの人が走っていることに気づかされる。

 

物は試しと思って乗ろうとしたのだが、残念ながら免許証が必要とのことで乗られなかった。法律上の規制が理由ではあるものの、免許証やクレジットカードの番号を登録することで、運営会社としてはサービスの対価の取り漏れも減り、かつ最後にどこで誰が乗り、降りたか(基本乗り捨て可能)まで把握でき、会社側はドライバーを評価できるシステムとなっている。

Uberは顕著に顧客がドライバーを評価し、ドライバーも顧客を評価するシステムになっており、レーティングが良くないとたとえUberを呼んだとしても後回しになってしまうシステムになっている。日本の場合には、この相互監視のシステムがないのは不思議な点。

 

国を変えても同様で、中国では政府と民間が手を組み、アプリを通じて各々の行動をすべてレーティングする時代となっている。犯罪やをすればもちろんのことレーティングが下がり、社会組織の立ち上げの内容次第ではペナルティが課され、自分自身のレーティングが下がる。レーティングは銀行からの借り入れや買い物等に支障が出てしまい、露骨に自身の生活に影響を与え、自ずと社会の考える正しい方向に律するシステムとなりつつあるようだ。

 

キャッシュレスが進むなかで、自信の信用がより日々の生活に影響を与えつつあり、社会と個人、会社と個人がお互いにモニタリングをする世界となっていることを感じ、個人情報の貴重さを感じる。